【2026年版】「Windowsの方が安い」は過去の話。Mac/Win両刀使いの筆者が語る、衝撃の価格逆転とPC選びの真実
はじめに|「Macは高い」という常識が、静かに崩壊した日
かつて「Macは高い」「同じ性能ならWindowsの方が安い」というのは、PC選びにおける絶対的な常識だった。
実際、数年前までであれば、同程度のCPU性能・メモリ容量・ストレージ構成を前提にした場合、Windows PCの方が数万円〜十万円単位で安く組めるケースは珍しくなかった。「コスパならWindows、ブランド料を払えるならMac」――そんな住み分けが確かに存在したのだ。
しかし、2025年後半から2026年にかけて、その前提は音を立てて崩れ去った。
SSD、メモリ、グラフィックボード。 PCを構成する主要パーツの価格が、同時多発的に暴騰しているからだ。
その結果、2026年のPC市場では信じがたい現象が起きている。 「スペックを合わせると、Macの方が“トータルで安い”」 という逆転現象だ。
この記事では、WindowsとMacをそれぞれ15年以上「主力」として使い倒してきた筆者が、
- 衝撃の価格比較データ(2026年実勢価格)
- なぜWindowsだけが急激に高くなったのか
- それでも残るMacの致命的な弱点 この3点を軸に、2026年のPC選びの真実を解き明かしていく。
第1章:数字で見る衝撃|2026年、MacとWindowsの価格差はどうなったか?
論より証拠。まずは2026年1月現在の「実勢価格(実際に店舗で売られている平均価格)」を比較した結果を見てほしい。 ここには、多くの人がまだ気づいていない「不都合な真実」が隠されている。

① 軽量クラス(事務・持ち運び用)
〜差は縮まったが、まだWindowsに逃げ道はある〜
- MacBook Air (M4)
- メモリ16GB / SSD 1TB
- 実売:約17.5万円
- 同クラスのWindowsノート(Copilot+ PCなど)
- Core Ultra / メモリ16GB / SSD 1TB
- 実売:約21万円
【判定:Windowsの方が高い】 かつて10万円台前半で買えた「そこそこ使えるWindowsノート」は姿を消した。AI処理用のチップ(NPU)を搭載した最新のWindows機は、軒並み20万円を超えてきている。エントリーモデルですら、MacBook Airの方が「安い」という異常事態だ。
② 中クラス(動画編集・音楽制作・メイン機)
〜ここが最大の衝撃。Windowsのコスパ崩壊〜
クリエイターが最も選ぶ「メモリ32GB以上」のスペック帯。ここで決定的な逆転が起きている。
- MacBook Pro 14インチ (M4 Pro)
- メモリ32GB / SSD 2TB / 高性能ディスプレイ込
- 実売:約33.5万円
- 同スペックのWindowsクリエイターPC
- Core Ultra / メモリ32GB / SSD 2TB / 同等クラスの液晶
- 実売:約43万円〜48万円
【判定:Macの方が「約10万円」安い】 目を疑うかもしれないが、事実だ。Windows機で「メモリ32GB、SSD 2TB」を積もうとすると、BTO(受注生産)であっても価格が跳ね上がる。MacBook Proの方が圧倒的に安く購入できるのが、2026年の現実である。
③ ハイスペック(3D・AI学習・重作業)
〜Windowsの独壇場だが、差は縮小〜
- MacBook Pro 16インチ (M4 Max)
- メモリ64GB / SSD 2TB
- 実売:約57.5万円
- 同クラスのWindowsワークステーション
- Core i9 / メモリ64GB / SSD 2TB / dGPU
- 実売:約60〜70万円
【判定:互角、もしくはWindowsが高価】 かつてWindowsが圧倒的に安かったこの領域ですら、パーツ単価の高騰によりWindowsのアドバンテージは消滅した。
第2章:なぜWindowsだけがこんなに高くなったのか?
「Macが安くなった」わけではない。Macの価格は横ばい、あるいは微増だ。 **「Windowsを構成する部品だけが、異常に高くなった」**のだ。その背景には3つの理由がある。
1. メモリとSSDの「時価」直撃
Windows PCは、世界中のパーツメーカーから部品を集めて作られる。 現在、AIブームによりデータセンター(巨大サーバー)がメモリとSSDを買い占めている。
- 「メモリが足りないから、価格を2倍にするぞ」
- 「SSDが欲しいなら、高い金を払え」 Windowsメーカーは、この**高騰した「時価」**で部品を調達せざるを得ない。そのコスト増が、そのまま本体価格に上乗せされている。
2. Appleの「まとめ買い」バリア
一方、Appleは違う。彼らは数年単位でメモリやSSDメーカーと「長期契約」を結んでいる。 「2026年分として、この価格で1億個予約する」 という契約が生きているため、市場価格が暴騰しても、Appleの仕入れ値は抑えられたままだ。これが、Macの価格が安定している(=相対的に安くなった)最大のカラクリである。
3. 「AI PC」という新たな付加価値税
Windows陣営は今、「AI PC(Copilot+ PC)」を強力に推進している。これには高性能なNPU(AI用チップ)が必要で、その分だけ製造コストが上がっている。 「安くてそこそこのPC」を作りたかったメーカーも、Microsoftの要件を満たすために高価なチップを積まざるを得ない状況なのだ。
第3章:それでもMacには「致命的な弱点」がある
ここまで読むと「じゃあMac一択じゃないか」と思うかもしれない。 しかし、両方を15年使い続けてきた筆者として、**Macには絶対に無視できない「構造上のリスク」**があることを伝えておきたい。
それは**「壊れたときの絶望感」**だ。
「一体化」の代償
Macの安さ(コスパの良さ)は、すべての部品を「SoC」という一つのチップに統合することで実現している。メモリも、プロセッサも、すべてが接着され、一体化している。 これは性能面では有利だが、トラブル時には最悪の事態を招く。
- メモリが壊れたら? → 丸ごと交換(修理費10万円〜)
- SSDが不調になったら? → データ救出不可、基盤ごと交換
「送って、待つ」というダウンタイム
Macが故障した場合、ユーザーができることは何もない。Appleのサポートに連絡し、工場へ送る。 戻ってくるのは早くて数日後、混雑していれば1週間以上かかる。
その間、仕事は完全にストップする。プロにとって「1週間PCがない」というのは、修理費以上の損失だ。
Windowsの「ゾンビ復旧力」
一方、Windows(特にデスクトップや一部のノート)はバラバラの部品の集合体だ。
- SSDが壊れた? → 家電量販店で新品を買ってきて、自分で差し替えれば1時間で直る。
- メモリがおかしい? → 別のメモリを挿せば動く。
- 電源が入らない? → 電源ユニットだけ交換すればいい。
部品が高騰しているとはいえ、Windowsには**「カネさえ払えば、その場で自分で直せる」**という圧倒的な業務継続性(BCP)がある。 この「安心感」と「自由度」こそが、2026年においてWindowsを選ぶ最大の理由になりつつある。
第4章:筆者の結論|2026年の賢い選び方
15年前の常識は捨てよう。「Windowsは安い」「Macは高い」という図式はもう成立しない。 2026年のPC選びは、以下の基準で判断すべきだ。
Macを選ぶべき人(全体の7〜8割)
- 予算を抑えたい人
- 逆説的だが、今はMacの方が初期費用も、売却時の値段(リセールバリュー)も優秀だ。
- パーツ構成を悩みたくない人
- 「メモリの相性」や「SSDのメーカー」を気にする必要がない。
- クリエイティブ用途(動画・音楽・デザイン)
- 特に中クラス(予算30万円前後)では、MacBook Proのコスパは他を圧倒している。
Windowsを選ぶべき人
- ダウンタイム(故障待ち時間)が許されないプロ
- 壊れても自分でパーツ交換して、即日復帰する必要がある人。
- 3D CG・ハイエンドゲーム開発者
- NVIDIAのグラフィックボード(GeForce RTX 5090など)を必要とする場合、Macに選択肢はない。
- 特定のWindows専用ソフトが必須な人
- これは時代が変わっても変わらない絶対条件だ。
最後に|Macが「割安」に見える正体
2026年にMacが割安に見える理由は、Macが劇的に進化したからではない。 周りの環境(パーツ市場)が変わってしまったからだ。
PCを構成する「素材」が高騰し、それを都度買い足すWindowsモデルが不利になった。 その結果として、「最初からすべてパッケージングされ、価格が固定されているMac」が、結果的に「お得」に見える特異点に我々は立っている。
これからPCを買うあなたは、かつての「常識」にとらわれず、目の前の「実売価格」を見て判断してほしい。 そこにはきっと、数年前とは全く違う景色が広がっているはずだ。
2026年版|MacとWindowsの価格逆転を一目で理解する完全比較表
📊 パーツ価格の暴騰(2023年 vs 2026年1月)
| パーツ | 2023年夏(底値) | 2026年1月(現在) | 上昇額 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| SSD 2TB | 約1.5万円 | 約3〜4万円 | +2〜2.5万円 | 2〜2.5倍 |
| メモリ 32GB (16GB×2) | 約2万円 | 約7〜12万円 | +5〜10万円 | 3.5〜6倍 🔥 |
| メモリ 64GB (32GB×2) | 約7〜10万円 | 約15万円 | +5〜8万円 | 1.5〜2倍 |
💻 完成品PC価格の衝撃比較(2026年1月実勢価格)
① 軽量クラス(事務・持ち運び用)
| 項目 | Mac | Windows | 価格差 |
|---|---|---|---|
| 機種 | MacBook Air M4 | Copilot+ PC (Core Ultra) | – |
| スペック | 16GB / 1TB | 16GB / 1TB | 同等 |
| 実売価格 | 17.5万円 | 21万円 | Mac が 3.5万円安い ✅ |
② 中級クラス(動画編集・音楽制作・メイン機)⚡最大の逆転
| 項目 | Mac | Windows | 価格差 |
|---|---|---|---|
| 機種 | MacBook Pro 14″ M4 Pro | クリエイターPC (Core Ultra) | – |
| スペック | 32GB / 2TB | 32GB / 2TB | 同等 |
| 実売価格 | 33.5万円 | 43〜48万円 | Mac が 10〜15万円安い 🔥 |
この価格差の内訳:
SSD 2TBの高騰: +2万円
メモリ 32GBの高騰: +6万円
その他パーツ高騰: +2万円
————————————————
合計価格差: 約10万円
③ ハイスペッククラス(3D・AI学習・重作業)
| 項目 | Mac | Windows | 価格差 |
|---|---|---|---|
| 機種 | MacBook Pro 16″ M4 Max | ワークステーション | – |
| スペック | 64GB / 2TB | 64GB / 2TB / dGPU | 同等 |
| 実売価格 | 57.5万円 | 60〜70万円 | ほぼ互角〜Mac安 |
🎯 実例:Windows中級機の価格構成(自作/BTO想定)
| パーツ | 2023年 | 2026年 | 差額 |
|---|---|---|---|
| CPU (Core Ultra) | 6万円 | 7万円 | +1万 |
| メモリ 32GB | 2万円 | 8万円 | +6万 🔥 |
| SSD 2TB | 2万円 | 4万円 | +2万 |
| マザーボード | 2万円 | 2.5万円 | +0.5万 |
| 電源・ケース等 | 2万円 | 2.5万円 | +0.5万 |
| パーツ合計 | 14万円 | 24万円 | +10万円 |
| メーカー組立・保証 | +8万 | +15万 | – |
| 完成品実売 | 22万円 | 39〜48万円 | +17〜26万円 |


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