現在、Windows 11 24H2(Build 26100系) が一般向けに広く配布されている正式版の一つです。
加えて、2025年後半からは Windows 11 25H2(Build 26200系)も順次展開されています。
2026年2月10日に配信された累積更新プログラム「KB5077181」適用後、一部環境で不具合報告が増えています。
特に報告が多い症状:
PCが何度も再起動を繰り返す
ログイン画面が出てもサインインできない
「System Event Notification Service」に関連するエラーが出る
更新後に異常に動作が重くなる
この記事では、
・現在の正式バージョンの確認方法
・無限ブートループの原因
・今すぐできる復旧手順
・更新前にやるべき安全対策
・企業PCでの注意点
を、専門用語をかみ砕きながら分かりやすく解説します。
現在のWindows 11正式バージョンは?
まず最重要ポイントです。
現在一般配布されている主なバージョン:
Windows 11 24H2(OS Build 26100.xxxx)
Windows 11 25H2(OS Build 26200.xxxx)
2026年2月配信のKB5077181適用後のビルドは:
・24H2 → 26100.7840
・25H2 → 26200.7840
確認方法:
設定
→ システム
→ バージョン情報
→ OS ビルド番号を確認
判定基準:
・26100系 → 24H2
・26200系 → 25H2
・22631系 → 23H2(旧安定版)
・Dev / Canary表記 → Insiderプレビュー
ここを誤認すると、情報の正確性が崩れます。
無限ブートループとは何か
無限ブートループとは、
起動
→ Windowsロゴ
→ 再起動
→ 再びロゴ
→ また再起動
を繰り返す状態を指します。
通常は3回連続失敗すると自動修復モードに入りますが、
更新が破損している場合は10回以上繰り返すケースも確認されています。
重要なのは:
多くの場合、ハードウェア故障ではありません。
原因はほぼ
・累積更新の破損
・ドライバ競合
・セキュリティ機能強化との衝突
です。
主な症状一覧
24H2 / 25H2関連トラブルで多い症状:
・起動直後に再起動を繰り返す
・ログイン画面は出るがサインインできない
・パスワード入力後にブラックスクリーン
・Wi-Fiは接続済み表示だが通信不可
・イベントビューアにSystem Event Notification Serviceエラー
・更新後に極端なFPS低下
共通点は「更新直後に発生する」ことです。
なぜ起きるのか(原因分析)
Windows Updateは単なるファイル上書きではありません。
内部では:
・セキュリティ基盤更新
・カーネル変更
・ドライバ署名検証強化
・TPM関連処理
・ネットワークスタック修正
が同時に走ります。
主な原因:
① 古いドライバとの競合
② サードパーティ製セキュリティソフト
③ 更新途中の電源断
④ システムファイル整合性破損
⑤ 空き容量不足(20GB未満)
⑥ 高速スタートアップとの干渉
24H2以降は内部セキュリティが強化されているため、
旧世代構成PCで衝突率が上がる傾向があります。
無限ブートループの正しい対処法
慌てて初期化しないでください。
手順1:自動修復に入る
電源ボタン長押しで強制終了
→ 起動
→ ロゴ表示中に再度強制終了
これを3回繰り返す。
自動修復画面が表示されます。
手順2:更新プログラムを削除
詳細オプション
→ トラブルシューティング
→ 詳細オプション
→ 更新プログラムのアンインストール
→ 最新の品質更新プログラムを削除
ここが最重要です。
削除するのは
「品質更新(累積更新)」
です。
機能更新は触らないでください。
KB5077181が原因の場合、多くはここで復旧します。
ログインできない場合の修復
ログイン画面で停止する場合。
詳細オプション
→ スタートアップ設定
→ 再起動
→ 4を押してセーフモード
起動後:
コマンドプロンプトを管理者で開く。
実行:
sfc /scannow
続けて:
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
これでシステム整合性を修復します。
まだ更新していない人へ
安全策:
設定
→ Windows Update
→ 更新の一時停止(最大5週間)
配信直後の累積更新は
1〜2週間様子を見るのが国際的にも安全運用です。
企業環境では標準的な手法です。
更新前に必ずやるべきこと
① 外付けバックアップ
② 不要セキュリティソフト停止
③ AC電源接続
④ 空き容量20GB以上確保
⑤ GPU / チップセットドライバ最新化
⑥ BIOS最新化(可能なら)
これだけで失敗率は大幅に下がります。
企業PCの場合
企業環境では即時適用は危険です。
推奨:
・検証用端末で先行テスト
・1週間以上の遅延適用
・WSUS / Intune / GPOで制御
・BitLocker回復キー事前確認
特にドメイン参加端末は慎重に。
よくある誤解
誤解:最新版は常に最も安定
→ 実際は配信直後が最も不安定
誤解:再起動を繰り返せば直る
→ 悪化する可能性あり
誤解:初期化しかない
→ 更新削除で復旧する例が多数
誤解:24H2だけが問題
→ 25H2でも同系統トラブル報告あり
今後の見通し
不具合報告が増加するとMicrosoftは:
・Known Issuesに掲載
・一部デバイスで配信ブロック
・修正版累積更新(修正KB)配布
を行います。
通常は数週間以内に安定パッチが提供されます。
まとめ
現在の主な正式版:
Windows 11 24H2(Build 26100系)
Windows 11 25H2(Build 26200系)
対処の基本:
ブートループ → 品質更新削除
ログイン不可 → セーフモード+SFC+DISM
未更新 → 1〜2週間様子見
Windows Updateは正しく対処すれば高確率で復旧可能です。
焦らず、順番通りに対応すれば大丈夫です。
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Q1. Windows 11 24H2が本当に最新なのですか?
現在一般的に広く配布されている安定版は 24H2(Build 26100系) です。ただし、環境によっては 25H2(Build 26200系) も順次展開されています。
「winver」で自分のビルド番号を必ず確認してください。
Q2. 無限ブートループはハード故障ですか?
多くの場合は違います。
原因は「累積更新(品質更新)の破損」や「ドライバ競合」であるケースが大半です。
物理的な故障である可能性は比較的低いです。
Q3. 初期化しないと直りませんか?
いいえ。
ほとんどのケースは
・品質更新プログラムの削除
・セーフモード起動
・SFC / DISM 実行
で復旧可能です。
Q4. KB5077181は必ず問題が起きますか?
いいえ。
一部環境で不具合報告があるという状況です。
全ユーザーに発生するわけではありません。
Q5. 更新は止めた方がいいですか?
配信直後の更新は、1〜2週間様子を見るのが安全運用です。
特に業務PCでは即時適用は推奨されません。
Q6. ログインできない場合はどうすれば?
セーフモード起動後、
sfc /scannow
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
を実行してください。
Q7. 企業PCでの対策は?
・検証端末で先行テスト
・更新遅延設定
・BitLocker回復キー確認
が必須です。
Q8. 24H2と25H2の違いは?
25H2は24H2ベースの機能拡張版です。
内部構造は近く、ビルド番号のみ 26100系 → 26200系 に変わります。
執筆者プロフィール
執筆者:MARUYA328(中丸 勲) / 合同会社momopla 代表(法人番号:6011303005646)
音楽・映像・Web領域で40年以上の実務経験を持つクリエイター兼プロデューサー。現在はAI音楽事業とWebメディア運営を中心に活動し、複数の専門サイトを自社構築・自社管理で運営している。
- AI BGM / AI Vocal など複数の大規模メディアを自社開発・運営
- サーバー構築・PHP設計・SEO最適化まで一貫管理
- 累計数万件規模のダウンロード基盤を運用
- Windows・Web環境の実運用検証を日常的に実施
テレビ局・大手配信サービス・著名クリエイターへの音楽提供実績を持つ一方、日常的にPC・OS・更新トラブルの実務検証を行う実践派。自社サーバー環境と複数台のWindows環境を用いた検証に基づき、一般ユーザーにも分かりやすい形で技術情報を整理・発信している。
本記事では、Windows 11 24H2の正式仕様および更新トラブルの実例検証を踏まえ、過度に煽らない中立的な視点で安全な対処方法を解説している。


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