Windows 11 バージョン 24H2 不具合まとめ

PC

~KB5062660/KB5063878適用後、SSDが使用不能になるケースを確認~


⚠️ 最重要ポイント

Windows 11 バージョン 24H2 の最新アップデート(KB5062660/KB5063878)を適用した一部環境で、
SSDが使用不能になるケースが実際に確認されています。

特に Western Digital SA510 2TBモデル では、再起動を行っても復旧できず、完全に利用不能になる深刻な障害が発生しました。
これは単なる一時的なエラーではなく、データ消失やシステム起動不能に直結する危険性を持つ不具合です。


1. はじめに

2025年8月、Windows 11 バージョン 24H2 における最新の不具合が大きな注目を集めています。
最新の更新プログラム「KB5062660」「KB5063878」を適用した環境で、SSDが突然アクセス不能になるトラブルが報告されており、国内外のテックメディアが「Windows 不具合 最新情報」として取り上げています。

今回の問題は単一メーカーではなく複数のSSDで確認されているため、影響範囲は限定的ではなく、ユーザー全体にリスクが広がる可能性があります。


2. 報告された不具合の内容

2-1. 症状の概要

  • 大容量データ(数十GB以上)の連続書き込みを行うと、SSDが突然認識されなくなる
  • 一部ではPCの再起動で復旧可能だが、復旧できずそのまま使用不能となるケースもある
  • 場合によってはOS自体が起動不能となり、作業環境全体に深刻な影響を与える

2-2. 検証結果

X(旧Twitter)ユーザー「ねこるすきー」氏の独自検証では、

  • 異なるメーカーのSSD 21種類を調査
  • 12種類で不具合が発生
  • そのうち Western Digital SA510 2TB では再起動後も復旧できず、完全に使用不能となった

この事実は「Windows 11 バージョン 24H2 不具合 最新」の中でも最も深刻な事例として注目されています。


3. 影響を受けているSSDモデル

報告されたモデルの一例は以下のとおりです。

  • Western Digital:Blue SN5000/SA570、Red SA500、Blue SA510
  • Corsair:MP510、MP600
  • SK hynix:Platinum P41
  • ADATA:LEGEND 800
  • XPG:SX8200 Pro
  • Crucial:P3 Plus

これら以外のSSDでも不具合が発生する可能性があるため、「自分の環境は大丈夫」とは言い切れません。


4. Phisonの声明

SSDコントローラー大手 Phison Electronics は、2025年8月19日付で次のような声明を発表しました。

「Windows 11のKB5063878およびKB5062660が業界全体のストレージデバイスに影響を与えている可能性を認識しており、現在調査を進めている。」

Phisonはこの問題を「業界全体の課題」と位置づけ、複数のパートナーと連携して対応を進めています。さらに、ネット上に出回った「内部レポート」と称する文書を偽物と断言し、すでに法的措置を開始していることも公表しました。


5. 不具合の原因は?

現時点では原因は明らかになっていませんが、複数の専門家や報告事例から、以下の要因が関係している可能性が指摘されています。

  1. 大容量データの連続書き込みによる高負荷
  2. SSD使用率が60%以上の場合に発生しやすい傾向
  3. DRAM-less SSDで障害が顕著に現れる可能性

つまり「Windows 11 バージョン 24H2 不具合 最新」の核心は、アップデート適用後にSSDの基本挙動が異常をきたす点にあります。


6. ユーザーが取るべき対策

不具合の報告が続いている現在、ユーザーが取るべき対策は以下のとおりです。

  1. 大容量の連続書き込みを避ける(動画編集や大規模バックアップなどは控える)
  2. 重要データのバックアップを徹底(外付けHDDやクラウドを活用し、3-2-1ルールを守る)
  3. 不具合が深刻ならアップデートのアンインストールを検討(セキュリティ面のバランスを考慮)
  4. Microsoft・Phison・SSDメーカーの公式発表を定期的に確認する

特にバックアップは「もしもの時」に備える最も重要な行動です。


7. 今回の不具合が示すもの

今回の「Windows 11 バージョン 24H2 不具合 最新」は、OSのアップデートがストレージ挙動にまで影響を及ぼすことを示しました。
ユーザーは「更新=安全」と思い込むのではなく、アップデート後も慎重な運用と情報収集を怠らないことが大切です。


■ 元に戻せるかどうか

  • 一時的に「OSから見えなくなる」だけなら、再起動で復旧する場合もある
  • しかし、WD SA510 2TBのように「再起動しても完全に使用不能になる」ケースでは、OS上で復旧する手段はほぼありません
  • つまり、元に戻すことはできない=バックアップからの復元が唯一の選択肢になる可能性が高いです

■ 実際にできること

  1. まだ認識できているうちに重要データを別ドライブやクラウドにコピーする
  2. 使用不能になった場合は、バックアップから環境を復元する
  3. バックアップがない場合は、データ復旧サービス(有料)を検討するしかありませんが、物理障害やファーム障害が絡むと難しいケースが多いです

■ 対応

今回の不具合は「一部SSDでは完全に使用不能になることが確認されている」ため、今のうちに必ずバックアップを取っておくことが最も重要です。
復旧不能ケースに遭遇してしまったら、残念ながらバックアップから戻すしか手段はないと考えた方が安全です。

Windows Update を「以前のバージョンに戻す」ことは可能か?

  • 一般的に、Windows 11 では 更新プログラムをアンインストール する機能があります。
    • 設定 → Windows Update → 更新の履歴 → 更新プログラムをアンインストール
  • また、**大型アップデート(バージョンアップ)**を適用した直後なら、「以前のバージョンに戻す(ロールバック)」というオプションも表示されます。

■ 難しさのポイント

ただし、ここで問題になるのは次の点です。

  1. 時間制限がある
    • 大型アップデートのロールバックは通常 10日以内 しか選べません。
    • それを過ぎると「戻す」ボタンが消えます。
  2. 完全に使用不能になったSSDではそもそも戻せない
    • OSが起動できないほどの障害が起きた場合、Windowsの設定画面に入れないため、ロールバック手段が失われます。
  3. 戻してもSSDの物理障害は直らない
    • 今回の「Windows 11 バージョン 24H2 不具合 最新」は、SSD自体が認識不能になるケースを含むため、単純に「OSを以前に戻す」だけでは解決しない可能性があります。

■ 結論

  • まだ動いている環境なら:アップデートのアンインストールや、早ければロールバックで以前のバージョンに戻せる
  • SSDが使用不能になった後では:残念ながら、OS上から戻すことは不可能。バックアップからの復旧が唯一の手段

8. まとめ

  • Windows 11 バージョン 24H2 の「KB5062660」「KB5063878」適用後にSSD障害が発生
  • 復旧不能となる使用不能ケースが実際に確認済み(WD SA510 2TB)
  • Phisonは「業界全体の影響」と認め調査中、偽造文書には法的措置も
  • 原因は未特定だが、大容量書き込みやDRAM-less SSDが関与している可能性
  • ユーザーは 大容量処理の回避・バックアップ・公式情報の確認 を徹底すべき

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